群馬県・鬼石町/神流湖を一望する料理宿[茜彩庵 山水]

チーズ工房 Three Brown

自然豊かな赤城山の南麓、標高600mの見晴らしの良い場所に、おとぎ話の中に出てくるような可愛らしいお店が現れます。
はつらつと素敵な松島さんご夫婦が営むThree Brownは、乳牛「ブラウンスイス牛」の飼育・搾乳から、
チーズ造りまで、ご自身たちの手で一貫して作り上げているチーズ工房です。
お店は曜日限定でオープンするため、お話を伺った日もたくさんのお客様がいらっしゃいました。
まさに知る人ぞ知るお店です。ご夫婦は元々高校生の時に知り合い、
ご主人の高校生時代から持ち続けてきた「牛を飼ってチーズを造りたい!」という夢を18年かけて叶えられました。
 

 
三重県の農業高校で出会ったお二人は、卒業後は全国の牧場で修行を積み、三重県で酪農ヘルパーをしながら開業資金を貯めていたそうです。
養豚を営まれていた奥様のご実家での開業を決意した後は、北海道の「共働学舎新得農場」で一年間チーズの研修を受け、
その後また酪農ヘルパーに。そして、牛の飼育に欠かせない「削蹄」を身につけるため牛削蹄師としても五年間修行されたそうです。
 

 
また、北海道出身のご主人のご実家が酪農家だったため、その時すでにブラウンスイス牛を5頭飼ってもらっていたとのこと。
しかし、ご実家が廃業することとなり、5頭を買い取るというお話が浮上。その時は資金の問題で3頭しか買い取ることができず、
その経験を忘れないよう、初心を忘れないようにと「Three Brown」という店名を名付けたそうです。
 

 
牛たちが暮らす牛舎も手作り、牛の乳も手搾り、チーズを製造・販売する工房も手作り。
さらには、牛たちが放牧する運動場の開墾も荒地から始めるなど、開業までの道筋はまさに波乱の連続だったそうです。
 

 
「モッツァレラ、カチョカバロ、スカモルツァ、ジル」など、店内に並ぶ自慢のチーズたち。
一番人気なのは1ヶ月の熟成期間を経て作られる「カチョカバロ」。
スライスしてそのまま食べるのもいいですが、1cm厚の輪切りで焼いて食べるのが絶品とのこと。
その他にも、パリと前橋を拠点に活動するフランス人アーティスト兼シェフ「ジル・スタッサール氏」と
共同開発した濃厚な味わいの「ジル」も人気だそうです。
 

 
「Three Brown」で作られたチーズは、当宿の食事にも使用させていただくこともあります。
店頭でのチーズの販売日は、水曜と日曜、月末の土曜となります。店内には少量多品目なお野菜たちも並んでいますよ。
山水からは約1時間半と少し距離はありますが、当宿よりお帰りの際は
ぜひ群馬県前橋市のチーズ工房「Three Brown」にお立ち寄りください。

INFORMATION

チーズ工房 Three Brown

住所:〒371-0201 群馬県前橋市粕川町中之沢384-96

電話:027-285-6862 ※水・日・月末の土 10:00〜16:00

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